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【コラム】レ・クリントのデザインアイコン サイナスライン

2021/09/22

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レ・クリントの数ある製品の中で最も人気のアイテムのひとつ、サイナスラインが今年で誕生から50周年を迎えます。

50年前にデザインされたとは思えないほど、今なおモダンな印象を感じさせるタイムレスなデザインで、北欧を代表する名作照明のひとつにもなっています。

そしてそれはデンマークから遠く離れた日本でも、その美しいデザインと心を癒すやわらかなあかりに魅了され、私たちの暮らしの中で長く愛されてきました。

スキャンデックスオンラインストアでは、サイナスラインとデザイナーであるポール・クリスチャンセンに敬意を込めて、この節目の年に改めて、サイナスラインの魅力を皆さまにお伝えしていきたいと思います。




サイナスライン誕生秘話

写真:ポール・クリスチャンセン(1947〜)

デザインを手がけたポール・クリスチャンセンは、デンマーク王立芸術アカデミー建築科の学生であった当時、コペンハーゲンにあるレ・クリント旗艦店の前をよく通っていました。

ある日、レ・クリントに新しいデザインの照明を提案するためお店を訪ねます。


ポールは、数学の関数の曲線を照明のデザインに取り入れることを考え出し、試行錯誤の末に、紙をカーブに折る方法を見つけ、美しい曲線の照明を次々と生み出しました。


写真:ポール・クリスチャンセンとサイナスライン

ポールは、アルネ・ヤコブセンがステルトンでデザインしたシリンダラインのような不朽の名作になって欲しいという想いを込めて、これらの照明に「サイナスライン」と名付けました。

「サイナス」は、数学の正弦曲線サインからとっています。

サイナスラインの中でも特に高い評価を受けたのがモデル172でした。

これまでにないシェードの折り方を職人に伝授し製品化するため、ポール自ら数か月に渡ってレ・クリントの工房に通い続けたといわれています。


写真:サイナスライン モデル172

それまで直線的なデザインのシェードが主流だったレ・クリントにとって、有機的で動きのあるサイナスラインのデザインは、革新的なものであり、レ・クリントのデザインの幅を大きく広げるきっかけにもなりました。

写真左:1940年代のレ・クリント製品 写真右:サイナスライン

それまでの伝統を大切にしながらも、新しい技術や若手デザイナーのアイデアも取り入れ進化を続けるレ・クリントであったからこそ、実現できた製品だといえるかもしれません。


本物だからこそ表現できる美しい光の陰影

写真:サイナスライン モデル172

照明でありながら彫刻のような美しい佇まいで、あかりを灯していない時でもオブジェのように空間にデザインを与えるサイナスライン。

そのフォルムはあまりにも有名となり、類似したデザインの照明も多く出回るほど、サイナスラインへの注目は高まっていきました。


それでもなぜ、オリジナルであるレ・クリントのサイナスラインが選ばれ続けるのか。

それは、レ・クリントの丁寧なものづくりがあってこそ、サイナスラインのデザインが活きるからなのかもしれません。


レ・クリントのシェードには、長く安全に使用できるよう難燃性PE樹脂という素材が採用されています。この素材はまた、光を上質でやわらかく透過させることに長けています。

写真:モデル172 シェード

レ・クリントのシェードの折りを活かすような、均一ではなく立体的で美しい光の陰影は、この素材だからこそ。

また、これだけ機械技術が進む現在でも、レ・クリントの照明は創業時と変わらずデンマークの工房でひとつひとつ職人の手作業によってつくられています。

機械でできるものをつくるのではなく、表現したいデザインのものをつくる。サイナスラインをはじめ、レ・クリントのデザインがいつも革新的で自由な発想であるのには、浮かび上がったデザインを忠実に表現ができるハンドクラフトの技術があるからなのかもしれません。


写真:デンマークにあるレ・クリント社工房の様子



そしてこれからも・・・

写真:2007年東京 ポール・クリスチャンセン来日時の様子

70歳を過ぎた現在も、ものづくりに励むポール・クリスチャンセン。近くまた、レ・クリントでの彼の新作を皆さまにお披露目ができるかもしれません。

スキャンデックスオンラインストアでは、これからもポール・クリスチャンセンと彼の作品の魅力を皆さまにお届けしていきますので、ぜひご注目ください。




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